GMTマスターの最大の特徴は、24時間表示の昼夜が一目で分かる2色に色分けされた回転ベゼルでしょう。
GMTマスターⅡでは、短信が独立可動することにより、第3時間帯も読み取れる工夫が凝らされています。
これらは同時に複数のワールドタイムを知る上で大変便利な機能であり、1960年代の発売当初は、パン・アメリカン航空がパイロット用の正式時計に採用していました。
GMTマスターは1999年に製造が中止されましたが、GMTマスターⅡとして今に受け継がれています。こちらは特徴的な青赤と黒赤ベゼルは廃止され、黒一色となっています。
費用:20,000〜35,000円
期間:2週間〜1ヶ月程度
費用:45,000円
期間:1ヶ月〜3ヶ月程度
料金:23,000円〜
アンティークの部類に入るGMTマスターです。リューズ破損やベゼルの回転不良が見受けられました。風防やムーブメントで交換が必要な部分をオーバーホールで全て交換しています。
料金:33,480円(オーバーホール28,000円、ゼンマイ交換3,000円、パッキン交換、エンドピース変形修正)
リューズを巻いてもすぐに止まってしまう症状が見られました。オーバーホール時にムーブメントの油切れやゼンマイ切れが見つかり、修理。その他にも裏蓋パッキンが劣化しているため交換し、さらにブレスレットの根元ががたついていたため、修正しました。
さすがスポーツ時計の粋がこらされたGMTマスターは、欠点や弱点が見受けられません。しいて言うなら、ブレスレットがポリッシュ仕上げのため、細やかな傷が目立ちやすいことでしょう。
複雑な内部機構も頑強なオイスターケースに守られていて、通常使用している分には、壊れる心配も少なくなっています。
だからといって、ほおっておいてはいけませんよ。頑丈な時計であっても機械式時計ですから定期的なオーバーホールは必須です。