こちらでは、ロレックスの故障についてまとめました。ロレックスに発生しやすいトラブルや、自分で試せる修理方法について紹介しています。
ロレックスでありがちな故障についてまとめています。ロレックスは、日々のメンテナンスと定期的なオーバーホールが欠かせません。
潤滑油の劣化や乾燥、歯車の破損によって時針・分針・秒針が止まってしまうことがあります。そのままにしておくと内部の部品に負担がかかり、摩耗・劣化を速める原因に。ムーブメントの摩耗が進むとそれだけ修理費用が高くなってしまうので、潤滑油が劣化している場合はすぐにオーバーホールをする必要があります。
突然動かなくなってしまった場合は、歯車の歯が欠けている可能性があります。ぶつけたり、落としたりといった強い衝撃で内部の部品に影響が出ている可能性も。場合によっては破損したパーツを交換しなければなりません。
ブレスレットがグラグラしてしまう場合は、フラッシュフィットと呼ばれるベルトとケースを繋ぐ金具が緩んでいるのかもしれません。ベルトが切れてしまった場合は、ベルトを繋いでいるピンが外れてしまったという状況が考えられます。
外れたピンがまだ使える状態であれば締め直すことで部分的な修理が可能。なくしてしまった場合はパーツを取り寄せる必要があるので、やや金額が高くなります。
時計の中からカタカタと小さい音がすることがあります。内部のパーツが欠けてしまっていたり、ネジが外れていたりすると異音が聞こえることが多いようです。ネジが緩んでいる場合は締め直せばよいので数千円で済むのですが、パーツの交換やオーバーホールが必要になることもあります。
ゼンマイを巻いたり、日付や時刻を合わせたりするのに使うリューズにはどうしても負担がかかりがちで、ロレックスではリューズが取れるという故障は珍しくないようです。
リューズが取れてしまった場合は、リューズだけを修理してもらうのではなくオーバーホールに出すのが一般的です。
なお、リューズを回しても反応がなく空回りする場合も、修理店へ持っていくのが無難。内部のギアが欠けていたりゼンマイが切れていたりしてリューズの動きが他の機構に伝わらないことが原因だと考えられるので、自力で直すのは難しいでしょう。
防風の内側が曇っている場合は、すぐにオーバーホールしてもらう必要があります。なぜなら、パッキンの劣化によって防水性を保てていない可能性が高く、放っておくとムーブメントにまで水分が侵入して、内部から錆びる可能性があるからです。最悪の場合は手の打ちようがなくなり、時計として使えなくなってしまう可能性も。防風の内側がくもっていたら速やかにオーバーホールの見積もりを出してもらうべきでしょう。
こちらでは、自分で試せる修理方法についてまとめてみました。
丈夫だと定評のあるロレックスとはいえ、使い続けていると、動作不良やパーツのゆるみなどのトラブルが起きるものです。ロレックスは定期的なオーバーホールが必須な時計ではありますが、自分で解決できるちょっとしたトラブルもあります。
1.回転ベゼルが動かしにくい
回転ベゼルが動かしにくくなるのは、ロレックスのトラブルではよくあることです。その場合はケースと回転ベゼルの隙間にゴミが入っていることが多いので、中に詰まったゴミを爪楊枝や歯ブラシを使って掻きだしてみましょう。
2.リューズが閉まらない
隙間に砂やゴミが入り込むと、リューズが閉まらなくなってしまいます。いろいろな角度からブラッシングをして隙間に詰まったゴミを取ると、きちんとリューズが閉まるようになります。
もしゴミを取ってもしっかり閉まらない場合は、ネジ山が潰れているかもしれません。リューズのネジ山が潰れていると防水性が失われてしまい、内部に水分が入り込んで錆びてしまうリスクがあるので、早めに修理に出した方が良いでしょう。
このように、小さなトラブルなら自分で直せる場合があります。ただし、自分で試してみてどうにもならないと思った場合は、強引に直そうとせず、修理業者へ依頼しましょう。
モデルや状態によって、ロレックスの修理に掛かる費用は変わってきます。
下記の表では、日本ロレックスのオーバーホール・修理にかかる費用の相場をまとめました。ロレックスのモデルや修理店によって金額が違うので、いくつか見積もりを出してからどこで修理してもらうか決めると良いでしょう。
オーバーホール | 40,000円~ |
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リューズ交換 | 7,000円~ |
チューブ交換 | 2,500円~ |
風防ガラス交換 | 15,000円~ |
ケース交換 | 100,000円~ |
ゼンマイ交換 | 4,000円~ |
ローター芯交換 | 6,000円~ |
歯車交換 | 5,000円~ |
プッシャー交換 | 18,000円~ |
バネ棒交換 | 1,000円~ |
クラスプ用バネ棒交換 | 1,000円~ |
パッキン交換 | 2,000円~ |
※別途工賃がかかります
ロレックスはパーツの交換だけでも金額が大きくなります。メンテナンスを行っていると、見積価格が10万円を超えることも…。できるだけ修理する必要がないよう定期的にオーバーホールするといいですね。最低でも5年に1回はオーバーホールをすると、比較的安い費用でロレックスを長持ちさせることができるでしょう。
こちらのサイトでは、実際にオーバーホールしてもらった方の体験談も掲載しています。実際にオーバーホールをしてみて分かった、修理店選びで重視するべきことについてもまとめています。「オーバーホールに出したいけれど、どうやって修理店を選べばいいのか分からない」という方がまさに知りたい情報だと思いますので、興味がある方はぜひお目通しください。