1970年代に「クォーツショック」と呼ばれる一大ムーブメントを巻き起こしたクォーツ腕時計。それまで腕時計の主流であった機械式よりも時間の誤差が少なく、手間がかからないとして大変な人気を博しました。そんなクォーツ時計にオーバーホールは必要なのでしょうか?機械式とクォーツのオーバーホールの違いと一緒に紹介します。
クォーツ時計とは、電池と電子回路で動く時計のことです。ゼンマイ式の腕時計である機械式と違い、電池が無くならない限りは自動で時を刻み続けます。
クォーツ時計のクォーツとは、鉱物である石英のこと。1970年の初期~中期までは、クォーツ時計の値札には大きな文字で「水晶腕時計」と入っていました。水晶は石英に含まれますが、厳密には水晶と石英は区別されていて、石英の中でも無色透明で六角柱状になっているものだけを水晶といいます。
石英は交流電圧がかかると一定の周期で規則的に振動する働きがあり、その性質を応用したものがクォーツ時計です。
一般的なクォーツ時計での誤差は1カ月で15~30秒程度、精度の高いモデルでは1年に数秒程度と言われています。
ゼンマイを巻かなければいけない機械式の腕時計に比べると、メンテナンス性が高いためオーバーホールが不要と思われているクォーツ時計。ここではクォーツ時計にオーバーホールが必要と思う人、必要ではないと思う人の口コミを紹介します。
クォーツ式の腕時計でも、針を回す構造はゼンマイを使った機械式と同じはずなので、オーバーホールはするべきだと思います。使い捨てならいざ知らず、長年使い続けるのなら定期的に見てもらった方がいいです。
私はこれまでクォーツ時計のオーバーホールをしたことが無かったのですが、電池交換をしようと思って時計屋へ持って行った時のことです。プロ中のプロから「クォーツであっても数年に一度はオーバーホールをしないといけない」と聞きました。それからは定期的にオーバーホールに出すことにしています。
機械時計もクォーツ時計も持っていますが、オーバーホールは愛着のある時計だけにしています。オーバーホールが分解洗浄であることは知っているのですが、やらなくても長持ちしているので…。高いお金を出してオーバーホールするよりも、買い替えたほうがいいと思っています。
クォーツ時計のモーターは強いので、定期的にオーバーホールに出す必要はないと思っています。もし、使い続けて調子が悪くなるようだったら、そこで修理なりオーバーホールなりに出した方がお得なんじゃないでしょうか。機械式や手巻きとは違って、手間がかからないのが良いところですしね。
オーバーホールが必要だと思う人、必要ないと思う人、意見はそれぞれのようです。
時計は使い続けると部品は摩耗し、汗などが入り込み金属部分がサビる、潤滑油の劣化が生じるなど、様々な部分で不都合が現れます。そのためクォーツ時計でも定期的なオーバーホールに出すことが長持ちさせるためのコツです。
機械式時計とクォーツ時計のオーバーホールでは、費用と頻度が変わってきます。機械式はクォーツに比べて繊細にできているため、2~3年おきにオーバーホールをしなければなりません。しかし、クォーツの場合だと、モーターの力で多少摩耗した部品でも動かせてしまうので、壊れるまで放置してしまうケースがあります。クォーツ時計でも5年に1回はオーバーホールをしておくことで、蓄積された汚れやサビなどを落とすことが可能です。また、機械式よりも若干ですが費用が下がるため、負担が軽く済みます。
時計は使い捨てではないので、大切に扱いながらも定期的なメンテナンスが欠かせません。長く使いたい時計なら尚更です。オーバーホールをすることで、愛着のある時計を大事に使い続けましょう。